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飲酒と健康との関係について考えてみましょう。
女性がお酒を日常的に楽しむシーンが増えてきました。個人差もありますが、一般的に女性は男性に比べて、アルコールの吸収・分解速度(処理能力)が遅いとされています。その理由は、男性に比べて体も肝臓も小さく、酵素活性も弱いためです。さらに、女性ホルモンがアルコールの代謝を抑制するので、男性に比べて少ない飲酒量、かつ短期間で、アルコール依存症や肝障害になる危険性があります。仮に男性と同じ体重で同じ量だけ飲酒したとしても、女性は臓器障害を起こしやすいため、男性の半分程度が適量だといわれています。お酒に強いと思っている人でも、ただ顔が赤くなる、動悸や頭痛がするといったフラッシング反応を示さないだけの可能性もあります。
また、女性は男性よりも一般的に体脂肪が多く、体内の水分量も少ないため、血中のアルコール濃度が高くなる傾向があります。その結果、女性は男性よりもアルコールが体内に長く溜まりやすく、急性アルコール中毒をはじめ、酩酊のリスクも高くなります。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では、日本人女性の飲酒量は一般的に男性の半分から2/3くらいにするのが安全とされております。生活習慣病のリスクが高まる飲酒量を女性では男性の半分の「1日の純アルコール摂取量20g以上」としています。「私はお酒に強いから」といって過信せず、1日あたりの純アルコール20gまでを限度とし、お酒と上手に付き合っていきましょう。
純アルコール20gとは、アルコール度数 5%のビールならロング缶1本(500ml)、12.5%のワインならグラス2杯弱(200ml)、15%の日本酒なら1合、7%のチュウハイ缶で1本(350ml)までが目安となります。
妊娠中の女性に飲酒は禁物です。妊婦が食べたもの、飲んだものの影響を、お腹の赤ちゃんがダイレクトに受けるからです。妊娠中にお酒を飲めば、胎盤を通じて胎内の赤ちゃんの血液に入り、赤ちゃんも一緒にアルコールを飲んだ状態になります。その結果、胎児に悪影響を及ぼし、産まれてきた赤ちゃんは、低身長や低体重といった発育障害、知能障害、精神発達の遅れ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、顔面の形成不全などの症状が現れる「胎児性アルコール症候群(FAS:Fetal Alcohol Syndrome)」になる危険性があります。胎児性アルコール症候群には治療法はなく、大人になって精神科的問題が明らかになってくることもあります。
また、妊婦がお酒を飲むことで、早産や流産、分娩異常の原因になることもわかっています。妊娠を意識したときから、お酒は飲まないようにしましょう。
授乳期の飲酒も危険です。アルコールが母乳へ移行する割合はとても高く、血液中のアルコール濃度と母乳中の濃度はほぼ同じといわれているからです。母親が飲酒をすると、吸収されたアルコールが母乳を通じて赤ちゃんに届き、妊娠中と同じような悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、アルコールには、母乳の分泌を低下させる働きもありますので、お酒を飲むのは卒乳後の楽しみにとっておきましょう。
妊娠、育児期は疲れやストレスがたまりやすくなっています。体調のよいときにウォーキングやヨガなどの軽い運動をしたり、音楽や読書、アロマテラピーなどで気分転換したり、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。気の合う仲間とお喋りして楽しい時間を過ごすのもよいでしょう。
また、趣味に没頭するのもストレスの緩和に役立ちます。趣味がないという方も、この機会に趣味にできることを探してみませんか?
妊娠から出産後にかけては、夫婦間で考え方の違いが顕著に現れる時期。日本助産学会誌掲載の「『妊娠期の妻への夫の関わり満足感尺度』の信頼性・妥当性の検討」では、掃除や洗濯などの「家事労働」に関しては、夫婦間で認識の一致が得られやすいのに対し、「妻への気づかい」や「夫婦のコミュニケーション」に関しては、妻と夫の認識のズレが生じやすいことがわかりました。
例えば、妊娠後期では「妻の体調を気づかい、一緒に外出している」「母子の健康のために一緒に運動をしている」などは、妻にとっては「夫の気づかい」と認識されるようです。また、妊娠中や授乳中の飲酒はよくありませんので、妻に飲酒させないように夫も一緒に禁酒するといった協力も有効です。
それぞれの認識を夫婦がお互いに理解し合うことで、妻のメンタルヘルスが良好になることが期待できますし、妊娠期の夫婦関係が調和的な関係にあれば、育児期の家庭の雰囲気もよくなると考えられます。夫が妻の思いに寄り添い、気づかうことで絆がいっそう深まることでしょう。
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適正飲酒の取り組み
飲酒についての注意事項とビール酒造組合の取り組み
飲酒と健康との関係について考えてみましょう。
女性の飲酒の注意
女性は男性よりもアルコールによるダメージを受けやすい?
女性がお酒を日常的に楽しむシーンが増えてきました。個人差もありますが、一般的に女性は男性に比べて、アルコールの吸収・分解速度(処理能力)が遅いとされています。その理由は、男性に比べて体も肝臓も小さく、酵素活性も弱いためです。さらに、女性ホルモンがアルコールの代謝を抑制するので、男性に比べて少ない飲酒量、かつ短期間で、アルコール依存症や肝障害になる危険性があります。仮に男性と同じ体重で同じ量だけ飲酒したとしても、女性は臓器障害を起こしやすいため、男性の半分程度が適量だといわれています。お酒に強いと思っている人でも、ただ顔が赤くなる、動悸や頭痛がするといったフラッシング反応を示さないだけの可能性もあります。
また、女性は男性よりも一般的に体脂肪が多く、体内の水分量も少ないため、血中のアルコール濃度が高くなる傾向があります。その結果、女性は男性よりもアルコールが体内に長く溜まりやすく、急性アルコール中毒をはじめ、酩酊のリスクも高くなります。
女性の適正飲酒量とは?
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では、日本人女性の飲酒量は一般的に男性の半分から2/3くらいにするのが安全とされております。生活習慣病のリスクが高まる飲酒量を女性では男性の半分の「1日の純アルコール摂取量20g以上」としています。「私はお酒に強いから」といって過信せず、1日あたりの純アルコール20gまでを限度とし、お酒と上手に付き合っていきましょう。
純アルコール20gとは、アルコール度数 5%のビールならロング缶1本(500ml)、12.5%のワインならグラス2杯弱(200ml)、15%の日本酒なら1合、7%のチュウハイ缶で1本(350ml)までが目安となります。
妊産婦への影響
妊娠中の飲酒にはリスクがいっぱい
妊娠中の女性に飲酒は禁物です。妊婦が食べたもの、飲んだものの影響を、お腹の赤ちゃんがダイレクトに受けるからです。妊娠中にお酒を飲めば、胎盤を通じて胎内の赤ちゃんの血液に入り、赤ちゃんも一緒にアルコールを飲んだ状態になります。その結果、胎児に悪影響を及ぼし、産まれてきた赤ちゃんは、低身長や低体重といった発育障害、知能障害、精神発達の遅れ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、顔面の形成不全などの症状が現れる「胎児性アルコール症候群(FAS:Fetal Alcohol Syndrome)」になる危険性があります。胎児性アルコール症候群には治療法はなく、大人になって精神科的問題が明らかになってくることもあります。
また、妊婦がお酒を飲むことで、早産や流産、分娩異常の原因になることもわかっています。妊娠を意識したときから、お酒は飲まないようにしましょう。
授乳期の飲酒は避けましょう
授乳期の飲酒も危険です。アルコールが母乳へ移行する割合はとても高く、血液中のアルコール濃度と母乳中の濃度はほぼ同じといわれているからです。母親が飲酒をすると、吸収されたアルコールが母乳を通じて赤ちゃんに届き、妊娠中と同じような悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、アルコールには、母乳の分泌を低下させる働きもありますので、お酒を飲むのは卒乳後の楽しみにとっておきましょう。
飲酒以外のストレス解消法
妊娠、育児期は疲れやストレスがたまりやすくなっています。体調のよいときにウォーキングやヨガなどの軽い運動をしたり、音楽や読書、アロマテラピーなどで気分転換したり、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。気の合う仲間とお喋りして楽しい時間を過ごすのもよいでしょう。
また、趣味に没頭するのもストレスの緩和に役立ちます。趣味がないという方も、この機会に趣味にできることを探してみませんか?
※妊娠期によっては、してはいけない運動や、使用できないアロマオイルがありますので、医師や専門家にご相談ください。パートナーも協力を
妊娠から出産後にかけては、夫婦間で考え方の違いが顕著に現れる時期。日本助産学会誌掲載の「『妊娠期の妻への夫の関わり満足感尺度』の信頼性・妥当性の検討」では、掃除や洗濯などの「家事労働」に関しては、夫婦間で認識の一致が得られやすいのに対し、「妻への気づかい」や「夫婦のコミュニケーション」に関しては、妻と夫の認識のズレが生じやすいことがわかりました。
例えば、妊娠後期では「妻の体調を気づかい、一緒に外出している」「母子の健康のために一緒に運動をしている」などは、妻にとっては「夫の気づかい」と認識されるようです。また、妊娠中や授乳中の飲酒はよくありませんので、妻に飲酒させないように夫も一緒に禁酒するといった協力も有効です。
それぞれの認識を夫婦がお互いに理解し合うことで、妻のメンタルヘルスが良好になることが期待できますし、妊娠期の夫婦関係が調和的な関係にあれば、育児期の家庭の雰囲気もよくなると考えられます。夫が妻の思いに寄り添い、気づかうことで絆がいっそう深まることでしょう。
・厚生労働省「e-ヘルスネット」
・日本助産学会誌「『妊娠期の妻への夫の関わり満足感尺度』の信頼性・妥当性の検討」