適正飲酒の取り組み

飲酒と健康に関する知識

飲酒と健康との関係について考えてみましょう。

飲み方 楽しみ方

アルコールは脳を麻痺させますが、特に大脳の理性や判断をつかさどる部分の働きを抑制します。そのために人は本能的な活動が活発になり、自制機能が低下し、上機嫌になったり、おしゃべりになったりします。リラックスし、ストレスから解放されるのです。

しかし、アルコールの量がさらに増えると、下の表にある酩酊(めいてい)の状態になり、運動能力が鈍ったり話がしどろもどろになったりします。もっと進めば、泥酔、そして昏睡、最悪の場合には呼吸困難から死に至ることもあります。アルコールの代謝速度には個人差があります。飲みすぎに注意して自分の体に合った適正な飲酒を行ない、楽しい飲酒に心がけましょう。

アルコール血中濃度と酔いの状態
(血中濃度%)
酒量
酔いの状態
 
爽快期
(0.02~0.04)
ビール(大びん~1本)
日本酒(~1合)
ウィスキー(シングル~2杯)
さわやかな気分になる
皮膚が赤くなる 
陽気になる
判断が少しにぶくなる
爽快期イラスト
ほろ酔い期
(0.05~0.10)
ビール(大びん1~2本)
日本酒(1~2合)
ウィスキー(シングル3杯)
ほろ酔い気分になる
手の動きが活発になる
抑制がとれる(理性が失われる)
体温上昇、脈が速くなる
ほろよい期イラスト
酩酊初期
(0.11~0.15)
ビール(大びん3本)
日本酒(3合)
ウィスキー(ダブル3杯)
気が大きくなる
大声でがなり立てる
おこりっぽくなる
立てばふらつく
酩酊初期
酩酊期
(0.16~0.30)
ビール(大びん4~6本)
日本酒(4~6合)
ウィスキー(ダブル5杯)
千鳥足になる
何度も同じことをしゃべる
呼吸が速くなる
吐き気、おう吐が起こる
酩酊期
泥酔期
(0.31~0.40)
ビール(大びん7~10本)
日本酒(7合~1升)
ウィスキー(ボトル1本)
まともに立てない
意識がはっきりしない
言語がめちゃめちゃになる
泥酔期イラスト
昏睡期
(0.41~0.50)
ビール(大びん10本以上)
日本酒(1升以上)
ウィスキー(ボトル1本以上)
揺り動かしても起きない
大小便はたれ流しになる
呼吸はゆっくりと深い
死亡
昏睡期イラスト
(社団法人アルコール健康医学協会)

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