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世界で最初の王冠栓は19世紀末、イギリスのペインターによってつくられ、クラウン(王冠)と名付けられました。日本では初期のビールにはコルクの栓が使われていました。王冠栓が日本で最初に採用されたのは明治33年のことでしたが、技術が未熟だったため、炭酸ガスがびんと王冠栓のすきまからもれて気抜けビールになってしまうという事態が起きました。また、当時のびん自体も寸法が不揃いだったということもあります。その後大正に入って王冠栓のビールが主流になりました。
ちなみに、ビールびんの王冠栓のひだ(スカートといいます)の数は21個です。ただし、特大びんは24個です。
ビールに用いているアルミ缶の厚さは非常に薄く、最も薄い部分で0.1mm程度です。 0.1mmという厚さは、普通のコピー紙の厚さが0.07~0.09mmという厚さということで、その薄さがお分かりになることと思います。
ちなみに、新聞紙はちょうど同じぐらいの0.1mmといった厚みを持っています。他の容器で言いますと、ガラスびんは一番薄い軽量化びんでも2mm程度の厚みで、 食品の缶詰は通常、鉄で出来ており、且つ厚みも0.2mm程度はあります。
<参考-1>
アルミ缶は比重が小さく、熱も伝えやすいので冷蔵庫等でも冷えやすいのですが、一方缶を作るには大量の電気エネルギーを消費するので、地球温暖化防止の面からもできるだけ少ない量で製造するよう世界中の業界で技術改善がされています。
●薄肉化(強度を保ちながら、軽量化) アルミ缶の原料のアルミニウムはボーキサイトという鉱物から作られ、ボーキサイトからは中間段階としてアルミナという物質を作り、このアルミナを電気で精錬してアルミニウムが作られます。
この電気で精錬する工程でたくさんの電気が使われるため、アルミ缶の製造にあたってはできるだけ軽量化、薄肉化が図られています。また、アルミ缶は再使用ができないので、軽量化が環境保護の観点からも、より重要になります。缶ビール運搬時の排出ガス軽減にも役立ちます。 ちなみに、アルミ缶30本(350ml)分の新地金を作るエネルギーは家庭の使用電力1日分に相当します。
<参考-2>
飲まれたあとのアルミ缶は回収され、溶解・清浄化してアルミ地金(これをリサイクル再生地金と言います)を作り、これを用いて、製缶メーカーでは再びアルミ缶を製造します。この時の再生地金を作るエネルギーはボーキサイトからアルミ新地金を作る時に較べ、97%減の約3%に 大幅に削減されると言われています。
ちなみに、アルミ缶30本(350ml)分の新地金を作るエネルギーは家庭の使用電力1日分なのでリサイクルに よってこのほとんどが削減できることになり、環境保護に役立っています。これからもリサイクルにご協力お願いします。
ビールびんはプラスチック箱とともにビール工場に回収され、不良びんを取り除いてから徹底した洗びんを行い、全数検査後再使用(リサイクル)されます。製品として工場から出荷されたビールびんは約4カ月程度で工場に戻され、年間で約3回転、また、その使用年数はおおむね8年程度といわれています。大事に取扱われれば、10年以上活躍する長寿びんもあります。まさに、ビールびんは省資源のお手本といえます。
国産ビールのアルコール分は、大部分が4.5~5.5%ですが、ライトビールの3%程度からスタウトの8%程度のものまであります。ちなみに日本では、容量によるアルコール含有率で計算することになっています。
現在、国産ビールのびんには、大びん(633ml)のほか、334ml、500ml、1,957mlなど7種類、缶ビールには135ml、350ml、500ml、1lなど8種類があります。そのほか、小型樽も2リットル、3リットルの2種類があります。
ビールの種類によって異なりますが、一般的にいって大びん(633ml)1本当たり、大麦を手のひらに2杯(約90g)、ホップの毬花を10個(約1g)と副原料を使用しています。
賞味期限とは、商品の安全性と品質(風味、外観、成分)が十分保たれる期限をいいます。ビールの賞味期限も、ビール各社がビールの保存試験の結果をもとにして、十分な余裕をもたせて設定しています。したがって、賞味期限を過ぎたらすぐに飲用できなくなるということではありません。しかし、ビールは新鮮なうちに飲むのが、最もおいしいわけですから、なるべく早めにお飲みください。
ラガーとはドイツ語の「lagern」(貯蔵する)からきた言葉で、貯蔵工程で低温熟成させたビールのことです。このラガービールには、熱による処理をしないビールと、熱による処理(パストリゼーション)をしたビールがあります。日本のビールはほとんどがラガービールです。
「酒税法」における酒類の種類・品目の分類の相違であり、 ①使用原料、②麦芽使用率の二面から定められます。
酒税法上「ビール」に分類されるためには、使用できる原料は麦芽やホップ、米、とうもろこし、でんぷん等に限定されており、しかも、麦芽使用率も50%※以上が要求されています。一方、「発泡酒」に分類されるのは、麦芽を原料の一部とした発泡性を有する酒類で、ビールとしては使用できない原料を使用した場合や、麦芽使用率が50%未満の場合です。 また、発泡酒は、麦芽の使用割合に応じて酒税額が3段階となっており、麦芽の使用割合が50%未満の発泡酒の税額がビールに比して低額となります。※2018年4月1日付の酒税法改正で、「ビール」の麦芽使用率が約67%から50%以上に引き下げられたと同時に、「ビール」に使用できる原料として、果実(果実を乾燥させ、若しくは煮つめたもの又は濃縮させた果汁を含む)又はコリアンダーその他財務省令で定める香味料が追加されました。
ビールを製造すると、モルトフィード(麦汁を製造した後に残る麦の皮など)が発生し、大部分は家畜の飼料として使用されています。これを乳牛に与えると、乳の出が良いようです。また、一部分は加工して、段ボールやコースターなどにも使われています。
ビールにはビタミン、ミネラルが比較的豊富に含まれています。また、微量ではありますが消化しやすいたんぱく質も含まれていることもあわせて考えますと、食品としてもたいへん理想的な飲料であるといえます。 ヨーロッパには回復期の病人の食事向けにつくられたビールもあります。これはビールが食欲増進にすぐれ、吸収されやすい栄養物として認識されているからです。 ビールには100ml当り40~50キロカロりー程度の熱量がありエネルギー源となりますが、このカロリーの多くの部分はアルコールに由来します。アルコールのカロリーは血行の促進や体熱の上昇などに消費されるため、パンや米などの炭水化物のカロリーと比較して、グリコーゲンや脂肪となって身体に蓄えられることは少ないといわれています。 また、「ビールを飲むと太る」という説がありますが、太るのはビールのためではなく、ビールを飲むと食欲が進みつい食べすぎてしまうところに原因があるといえるでしょう。
現代社会の中で、人々はさまざまなストレスに囲まれて生活しているといわれていますが、こうした緊張をほぐすには頭の切り替えが何よりでしょう。ビールのほどよい酔いは、精神の緊張を和らげ、心の疲れをとリストレス発散には効果的です。その日の疲れやストレスを、友人とのビアホールでの談笑や家庭でビールを飲むことですっきりと解消し、健康で豊かな人生を送りたいものです。 もちろん、限度を超えてビールを飲んだのでは肝臓や胃を傷めることになるので注意しましょう。
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なんでもQ&A
ビールの大びんの容量はなぜ633ml?
また、小びんも同様の理由で334mlに決められています。
ビールの王冠栓はいつから?
世界で最初の王冠栓は19世紀末、イギリスのペインターによってつくられ、クラウン(王冠)と名付けられました。日本では初期のビールにはコルクの栓が使われていました。王冠栓が日本で最初に採用されたのは明治33年のことでしたが、技術が未熟だったため、炭酸ガスがびんと王冠栓のすきまからもれて気抜けビールになってしまうという事態が起きました。また、当時のびん自体も寸法が不揃いだったということもあります。その後大正に入って王冠栓のビールが主流になりました。
ちなみに、ビールびんの王冠栓のひだ(スカートといいます)の数は21個です。ただし、特大びんは24個です。
缶の厚さは薄いようですが、どれ位ですか?
ビールに用いているアルミ缶の厚さは非常に薄く、最も薄い部分で0.1mm程度です。 0.1mmという厚さは、普通のコピー紙の厚さが0.07~0.09mmという厚さということで、その薄さがお分かりになることと思います。
ちなみに、新聞紙はちょうど同じぐらいの0.1mmといった厚みを持っています。他の容器で言いますと、ガラスびんは一番薄い軽量化びんでも2mm程度の厚みで、 食品の缶詰は通常、鉄で出来ており、且つ厚みも0.2mm程度はあります。
<参考-1>
アルミ缶の軽量化
アルミ缶は比重が小さく、熱も伝えやすいので冷蔵庫等でも冷えやすいのですが、一方缶を作るには大量の電気エネルギーを消費するので、地球温暖化防止の面からもできるだけ少ない量で製造するよう世界中の業界で技術改善がされています。
●薄肉化(強度を保ちながら、軽量化)
アルミ缶の原料のアルミニウムはボーキサイトという鉱物から作られ、ボーキサイトからは中間段階としてアルミナという物質を作り、このアルミナを電気で精錬してアルミニウムが作られます。
この電気で精錬する工程でたくさんの電気が使われるため、アルミ缶の製造にあたってはできるだけ軽量化、薄肉化が図られています。また、アルミ缶は再使用ができないので、軽量化が環境保護の観点からも、より重要になります。缶ビール運搬時の排出ガス軽減にも役立ちます。
ちなみに、アルミ缶30本(350ml)分の新地金を作るエネルギーは家庭の使用電力1日分に相当します。
<参考-2>
アルミ缶のリサイクル
飲まれたあとのアルミ缶は回収され、溶解・清浄化してアルミ地金(これをリサイクル再生地金と言います)を作り、これを用いて、製缶メーカーでは再びアルミ缶を製造します。この時の再生地金を作るエネルギーはボーキサイトからアルミ新地金を作る時に較べ、97%減の約3%に 大幅に削減されると言われています。
ちなみに、アルミ缶30本(350ml)分の新地金を作るエネルギーは家庭の使用電力1日分なのでリサイクルに よってこのほとんどが削減できることになり、環境保護に役立っています。これからもリサイクルにご協力お願いします。
ビールびんの寿命は?
ビールびんはプラスチック箱とともにビール工場に回収され、不良びんを取り除いてから徹底した洗びんを行い、全数検査後再使用(リサイクル)されます。製品として工場から出荷されたビールびんは約4カ月程度で工場に戻され、年間で約3回転、また、その使用年数はおおむね8年程度といわれています。大事に取扱われれば、10年以上活躍する長寿びんもあります。まさに、ビールびんは省資源のお手本といえます。
ビールのアルコール分は?
国産ビールのアルコール分は、大部分が4.5~5.5%ですが、ライトビールの3%程度からスタウトの8%程度のものまであります。ちなみに日本では、容量によるアルコール含有率で計算することになっています。
ビール容器のサイズは?
現在、国産ビールのびんには、大びん(633ml)のほか、334ml、500ml、1,957mlなど7種類、缶ビールには135ml、350ml、500ml、1lなど8種類があります。そのほか、小型樽も2リットル、3リットルの2種類があります。
ビールは1本当たり、どのくらいの原料を使用するのですか?
ビールの種類によって異なりますが、一般的にいって大びん(633ml)1本当たり、大麦を手のひらに2杯(約90g)、ホップの毬花を10個(約1g)と副原料を使用しています。
賞味期限を過ぎたビールは飲めますか?
賞味期限とは、商品の安全性と品質(風味、外観、成分)が十分保たれる期限をいいます。ビールの賞味期限も、ビール各社がビールの保存試験の結果をもとにして、十分な余裕をもたせて設定しています。したがって、賞味期限を過ぎたらすぐに飲用できなくなるということではありません。しかし、ビールは新鮮なうちに飲むのが、最もおいしいわけですから、なるべく早めにお飲みください。
ラガービールとは何ですか?
ラガーとはドイツ語の「lagern」(貯蔵する)からきた言葉で、貯蔵工程で低温熟成させたビールのことです。このラガービールには、熱による処理をしないビールと、熱による処理(パストリゼーション)をしたビールがあります。日本のビールはほとんどがラガービールです。
「ビール」と「発泡酒」の違いは?
「酒税法」における酒類の種類・品目の分類の相違であり、 ①使用原料、②麦芽使用率の二面から定められます。
酒税法上「ビール」に分類されるためには、使用できる原料は麦芽やホップ、米、とうもろこし、でんぷん等に限定されており、しかも、麦芽使用率も50%※以上が要求されています。一方、「発泡酒」に分類されるのは、麦芽を原料の一部とした発泡性を有する酒類で、ビールとしては使用できない原料を使用した場合や、麦芽使用率が50%未満の場合です。
また、発泡酒は、麦芽の使用割合に応じて酒税額が3段階となっており、麦芽の使用割合が50%未満の発泡酒の税額がビールに比して低額となります。
※2018年4月1日付の酒税法改正で、「ビール」の麦芽使用率が約67%から50%以上に引き下げられたと同時に、「ビール」に使用できる原料として、果実(果実を乾燥させ、若しくは煮つめたもの又は濃縮させた果汁を含む)又はコリアンダーその他財務省令で定める香味料が追加されました。
副産物をどう利用していますか?
ビールを製造すると、モルトフィード(麦汁を製造した後に残る麦の皮など)が発生し、大部分は家畜の飼料として使用されています。これを乳牛に与えると、乳の出が良いようです。また、一部分は加工して、段ボールやコースターなどにも使われています。
ビールにはどんな栄養が含まれていますか?
ビールにはビタミン、ミネラルが比較的豊富に含まれています。また、微量ではありますが消化しやすいたんぱく質も含まれていることもあわせて考えますと、食品としてもたいへん理想的な飲料であるといえます。 ヨーロッパには回復期の病人の食事向けにつくられたビールもあります。これはビールが食欲増進にすぐれ、吸収されやすい栄養物として認識されているからです。
ビールには100ml当り40~50キロカロりー程度の熱量がありエネルギー源となりますが、このカロリーの多くの部分はアルコールに由来します。アルコールのカロリーは血行の促進や体熱の上昇などに消費されるため、パンや米などの炭水化物のカロリーと比較して、グリコーゲンや脂肪となって身体に蓄えられることは少ないといわれています。
また、「ビールを飲むと太る」という説がありますが、太るのはビールのためではなく、ビールを飲むと食欲が進みつい食べすぎてしまうところに原因があるといえるでしょう。
ビールはストレス解消に役立ちますか?
現代社会の中で、人々はさまざまなストレスに囲まれて生活しているといわれていますが、こうした緊張をほぐすには頭の切り替えが何よりでしょう。ビールのほどよい酔いは、精神の緊張を和らげ、心の疲れをとリストレス発散には効果的です。その日の疲れやストレスを、友人とのビアホールでの談笑や家庭でビールを飲むことですっきりと解消し、健康で豊かな人生を送りたいものです。
もちろん、限度を超えてビールを飲んだのでは肝臓や胃を傷めることになるので注意しましょう。