2017年度 未成年者飲酒帽子教育学校コンクール|入賞作品

中学校部門: 受賞校一覧

学校名 都道府県 タイトル
最優秀賞 安芸高田市立高宮中学校 広島県 地域の健康課題を共有しチームで取り組む飲酒防止教育
~自分自身の問題として考え判断し行動できる生徒育成~
優秀賞 貝塚市立第四中学校 大阪府 生活委員会制作ビデオを使った小・中学校校区での
飲酒防止啓発活動
優秀賞 蕨市立東中学校 埼玉県 飲酒・喫煙・薬物乱用防止キャンペーン
優秀賞 鳥取市立北中学校 鳥取県 絵手紙を通して未成年飲酒を考える。
特別賞 広島市立段原中学校 広島県 未成年者飲酒防止の取り組み

最優秀賞

都道府県 学校名 担当者名
広島県 安芸高田市立高宮中学校 保田みどり
広島県 安芸高田市立高宮中学校

本校の属する芸北地域(安芸高田市および山県郡)は、農家の割合が高く、祭や神楽が盛んな地域です。県内でも他の地域に比べて毎日飲酒をする人の割合が高く、節度ある適度な飲酒が課題とされていました。地域の行事に参加している生徒は身近な人と飲食を共にする機会が多く、発達段階に応じた飲酒防止教育や保護者への啓発を課題としていました。そこで、「未成年の飲酒について自分自身の問題として考え、判断し、適切に行動できる生徒の育成」の目標に向けて、飲酒防止教育を実践しました。

<取り組み内容>
地域における健康課題を受け、「芸北地域保健対策協議会こころの健康づくり事業未成年者飲酒防止教育資料作成委員会」が設置されました。その構成員の一人である高宮中学校の養護教諭が地域における未成年者飲酒防止教育の一環として、校内研修を行い、飲酒防止教育推進委員会を設置、PDCAサイクルによる取り組み(実態調査・心の健康づくり・飲酒防止を柱とする指導計画の立案・教材の作製・事後アンケートによる成果と課題の分析)を行いました。
学年ごとに飲酒防止教育の学習計画を作成し、第1学年では学級活動で「アルコールを正しく知ろう」というテーマで正しい知識の学習や、アルコールパッチテストや飲酒体験ゴーグルを活用した学習活動を実施しました。第2学年では道徳の時間に中学生の時期からの飲酒に起因するアルコール依存症になってしまった人についての資料から、未成年者飲酒のもたらす影響の深刻さを学びました。第3学年は保健体育の授業で飲酒体験ゴーグルを着用した体験活動を取り入れました。事後アンケートでは「酒の勧めを断る自信がある」と答えた生徒が授業前から15%増加し、「自信がない」と答えた生徒は70%減少しました。
保護者へのアンケートでも、多くの家庭で飲酒についての話し合いを持った結果が確認でき、適切な飲酒について考えるきっかけとなりました。
発表の様子
【中学校部門】(左より)保田 みどり先生、中村 夏未さん(安芸高田市立高宮中学校)