ポスター・スローガン・学校賞募集キャンペーン|表彰・審査委員長コメント

2015年11月23日(祝)第一ホテルアネックス(東京)にて表彰式が開催されました。各部門最優秀賞、優秀賞の生徒たちが集まり、東ちづる審査委員長より表彰状・報奨が授与されました。

表彰風景

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審査委員長コメント

東ちづる

 皆さん、本当におめでとうございます。また、応募してくださって、受賞し、授賞式の場までお越しいただき、本当にありがとうございます。実は最終審査をしている時は、学年も、性別も、名前も伏せられた状態なので、私たちはどんな方々が受賞したか分からないんです。そのため、毎回今日という日をとても楽しみにしているんです。そんな中・・・(受賞者が)全員女子でしたね!ぜひ男子には力いっぱい悔しがってもらって、奮起してもらって、来年は受賞してほしいなと思います。すごいですね、女子パワー。

 このキャンペーンはいいことが沢山あると思っています。一つはもちろん皆さんがお酒に対して正しい知識を持つということです。皆さんは活動を通じて詳しくなったと思います。なぜ未成年が飲酒してはいけないのか、ということをしっかり分かっていれば、大人になっても飲まれることはないと思います。「未成年の飲酒がだめ」というのは、みんなの体や脳や精神を守るためのものなんだ、ということなんですね。

 ただこれは「お酒が悪い」というわけではないです。お酒は素晴らしい歴史や伝統や文化など、沢山の人が研究をして作って、お店やレストランで大人たちが楽しむものなんです。私自身もお酒は大好きなので、お酒に失礼のない飲み方をしていこうと思っています。お酒の力はすごいんです。会議室だと決まらないような話も、お酒の場だとコミュニケーション力が高まって商談が決まったり、お友達ができたり、恋愛がどんどん進んだり・・・たくさん素晴らしいことがあるんです。

 また、このキャンペーンのいいところのもう一つはみんなが「どういう風にスローガンを作ろうかな、ポスターを作ろうかな」とか、学校賞では学校のみんなで力を合わせてどんな内容にしようかと練ってねって表現している。この力は大人になっても発揮できると思います。こういった表現をすることで、今まで出会わなかった人たちと出会えます。違う学校の人たちや、大人の様々なジャンルの人たち、そして私とも出会ったり。私自身は、この賞を通じて(学校賞を受賞した)学校に行くことができます。表現するということはものすごく大きな力になるんですね。
 (ポスター・スローガン部門の)副賞は図書カードです。今、活字離れが進んでいますけれども、ぜひたくさん本を読んでください。そして間違いや失敗を気にしないで、どんどん自分の道を進んでいただければと思っています。

 今回の受賞作品は私たちが審査をして、うんうん唸りながら選びました。学校賞の中学・高校もたまたま両校とも愛知県になりました。これは私たちもびっくりしています。

 これからも考える・作るこという行動をどんどん進めてほしいと思います。ぜひ後輩にこういったキャンペーンに応募することを勧めてください。是非男子たちにもね。(笑)おめでとうございました。

会長代表理事 ごあいさつ

水谷 徹

 ビール酒造組合が日本洋酒酒造組合との共催で未成年飲酒防止ポスター・スローガン・学校賞の募集キャンペーンを開始いたしましてから、本年で第14回目を迎えました。これだけ会を重ねられたのも、ご後援をいただいている、国税庁、警察庁、文部科学省、厚生労働省、内閣府の方、そして各学校関係団体にご協力いただいているからということで、非常に嬉しく思っています。また審査委員長の東ちづるさんにも、お忙しい中熱心に皆さんの作品を評価いただき、また学校賞の受賞校については「この取り組みがもっと広まるように」と学校まで足を運んでいただいています。こういった活動のもとに14回続いてきたことを大変嬉しく思います。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。

 このキャンペーンの目的は、未成年の飲酒についてきちんとルールを守りましょう、飲酒は20歳になってから、お酒を飲む弊害について知ってもらう輪を広げていきましょう、ということで、中学生・高校生の生徒さん自ら、ポスター・スローガンを考えていただいています。学校賞の方は、学校単位の活動を非常に熱心にやっていらっしゃる学校が沢山あるものですから、それを選出・表彰させていただいて、ほかの学校の皆さんにご紹介する。それによって未成年飲酒防止のキャンペーンが定着し広がりをもっていけたらいいなという思いで、会を重ねて実施しています。

 本年の応募数は昨年を上回り、(ポスター・スローガン・学校賞の)総数で8,531点の、沢山の作品の応募がございました。その中でも本日お越しの皆さんは最優秀賞ということで、一生懸命作っていただいた作品を心からお祝いしたいと思います。

この取り組みをさらに充実させ、広がりをみせることを願いまして、私の挨拶とさせていただきます。