お酒は全く駄目な物だというわけではありません。古来より、お酒は人類の文化生活に大きく関っており、祭など、生活における各種の行事で用いられてきました。このように人類が作り上げたアルコールやお酒の文化を誤解のないようにお伝えしなければなりません。そのため、審査には困難な部分があり、大変時間がかかりました。未来ある青少年にとって、アルコールとどのように付き合っていくべきか、考えていただくためのスローガンやポスターの募集となりました。

　新潟市立宮浦中学校3年 坂井百合奈さんの『誓います「飲みま宣言」固い意志』は、“飲みま宣言”の部分が可愛らしく、しかし一方で“固い意志”と締めているところが素晴らしく、また中学生らしくて良かったため、最優秀賞とさせていただききました。

　藤枝順心高等学校3年の西澤瑛利子さんの『飲んではいけない「意味」がある』、その意味はそれぞれが考えようということで、高校生らしくてよかったため、選ばせていただきました。

　ポスターに関しては今回の受賞作品をぜひご自宅に飾っていただきたいと思います。お友達にも見せることで、身近なところから飲酒に対して正しく付き合うということが伝わっていくと思います。

　学校賞を受賞した磐田東中学校は、未成年者が飲酒のきっかけとなり、盲点である「家庭」に着眼してアンケートを始めたということが、とても際立っていました。

　愛知県春日井西高等学校は先生が台本を作成し、生徒が出演したDVDを作成したと聞いて驚きました。若い世代にはヴィジュアルで訴えることの影響があると思うので、DVDを春日井の周辺だけでなく幅広く紹介され、いい影響を与えていただきたいと思います。