適正飲酒の取り組み

飲酒についての注意事項とビール酒造組合の取り組み

飲酒と健康との関係について考えてみましょう。

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 一般的に女性は男性に比べて、肝臓が小さく、体重も少なく、酵素活性も弱いという理由により、アルコールの吸収・代謝が遅いといえます。さらに、女性ホルモンがアルコールの代謝を抑制するので、男性よりも少量のアルコールで、また短期間でアルコール依存症や肝障害になる危険性があります。例えば、男性の場合アルコール性肝硬変は日本酒で3合以上を15年飲み続けるとなるといわれていますが、女性はこの半分の年数でアルコール性肝硬変になるといわれています。

イラスト また、妊娠中の女性がお酒を飲むと、胎盤を通じてアルコールが体内の赤ちゃんに入るので、胎児に悪影響を及ぼし、産まれてきた赤ちゃんに「胎児性アルコール症候群(FAS)」という病気が発症する恐れがあります(文献①文献②)。

その場合、赤ちゃんに出生前後の低体重、中枢神経系の障害(発達遅滞、知能障害)、頭部、顔面奇形などの先天性の奇形や障害が現れます。

また、妊婦がお酒を飲むことで、早産や流産、分娩異常の原因になることもわかっています。さらに、次の子孫にまで影響を及ぼす可能性もあります(文献③)。

授乳中の女性についても、母乳を通じてアルコールが赤ちゃんに入るので、飲酒は決してしてはいけません。新しく生まれてくる赤ちゃんのため、また未来を担う子どもたちのため、お酒を飲むのは子どもたちが母乳を飲まなくなってからの楽しみにとっておきましょう。

文献①
Pattern of malformation in offspring of chronic alcoholic mothers.
Jones KL et al, Lancet 1:1267-71(1973)
文献②
日本における母親の飲酒における子どもの異常の現状
田中晴美、日本醫事新報:3714,45(1995)
文献③
Second generation effects of maternal alcohol consumption during pregnancy in rats.
Lam MK et al, Progress in Neuro-Psychopharmacology and Biological Psychiatry 24(4):619-31(2000)

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