「未成年飲酒防止」に関する理解や問題意識を高めるための取組み

●学校全体としての取り組み

1.薬学講座の実施

 (1)学校薬剤師による薬学講座「未成年者飲酒とタバコの害について」を実施しました。 講師との事前打ち合わせで、特に未成年の害についてに時間を多く費やし、話すだけでなく、パワーポイントで視覚・聴覚両面からの説明により、知識と理解を深めることができました。
(2)上記薬学講座の実施を受けて生徒が感想文を書きました。家庭でも関心を持ってもらうため、代表的な感想文を「ほけん便り」に記載し、生徒を通して配布しました。

2.保健授業

 (1)週3回の保健体育授業の1時間を保健の授業として行っています。3年生には「飲酒と健康」を実施。ビデオを見せながら、アルコール依存症や体の害を中心にした授業を年間計画に取り入れています。
(2)今年度は6月の授業にパッチテストを実施しました。興味・関心を持たせるだけでなく、結果から体質や、未成年のアルコール飲酒の害等について知識を深め、理解させることができました。

3.夏休みの課題

 未成年者飲酒防止スローガンとポスターコンクールへの参加を全校に呼びかけ、全員に夏休みの課題にしました。

4.今後の取り組み

 総合的な時間を利用し「未成年とアルコール」(成長期の脳への影響)のビデオ試聴を予定している。感想文を「ほけん便り・学年便り」に掲載し、啓蒙を図る予定です。

●生徒保健委員会としての取り組み

 今年度の目標の一つに「未成年者飲酒防止」について取り組むことを確認した。アンケート係・放送係・ポスター係等を決め、1週間に1回、40分の委員会活動に精力的に取り組みました。

1.全校生徒にアンケートを実施

 アンケート係を中心に委員全員でアンケートを考え作成した。委員が各学級でアンケートを実施・回収し全員で集計、グラフ化した。それを各クラスへ掲示し、生徒への関心を高めた。

2.保護者への啓蒙のためのアンケートを実施

 委員全員による「親や大人に聞いてみたいこと」のアンケートを作成し実施しました。家族での話し合いの様子を書いてもらったところ、「家族での話し合いの良い機会を作ってくれて感謝している」「家族で確認し合った」「法律以前に体や脳への害を知って飲まないようにすることが大切」等の意見をいただき、親子の意見・理解を深める話し合いがなされたことがわかりました。

3.広報活動

 (1)ポスター作成……ポスター係が作成し各学年の目立つ場所に掲示。関心を高めました。 (2)校内放送……放送係が原稿を考え昼休みに校内放送を行い、意識の高揚を図りました。 (3)新聞作り……全員で飲酒防止の新聞を作成し各クラスに掲示。知識と理解を深めました。

●今後の取り組み

 (1)保健委員会は委員が変わるクラスがあるので、前期の感想や課題を書き、後期につなげていく予定です。
 (2)地域にも未成年者の未来の健康について真剣に考えてもらえるよう、いろいろな場面で呼びかけていきます。
 (3)12月の保健委員会では、活動内容を生徒が報告し、出席した保護者の関心を高めるとともに、地域への未成年者の飲酒防止の理解・協力を広げてもらうよう働きかけていく予定です。